2026年09月25日更新: 30〜35坪(外壁約120〜150㎡)での費用差の表、水性・油性/1液・2液の違い、下塗り材と機能性塗料の選び方、見積書での塗料の確かめ方を追加し、費用差の試算を当社の他の記事とそろえました。
この記事でわかること
- 外壁塗装で使う塗料5種(ウレタン〜無機)の単価と耐用年数
- 30〜35坪の住宅でグレードを変えると費用がいくら変わるか
- 水性・油性、1液・2液など「グレード以外」の塗料の違い
- 外壁材・劣化症状に合う塗料と下塗り材の選び方
- 見積書で塗料を確かめるポイント
結論から言うと、外壁塗装の塗料は主にシリコン・ラジカル制御・フッ素・無機の4グレードから選び、耐用年数(8年〜20年以上)と、これから何年住むかで決めるのが基本です。30〜35坪の住宅なら、シリコンとフッ素の差額はおおむね12万〜22万円です。「種類が多くて何を選べばいいのか分からない」という玉名市・荒尾市のお客様からのご相談に、合同会社いのうえの一級塗装技能士・一級建築施工管理技士がお答えします。
外壁塗装の塗料の種類とグレード(ランク)の比較表
外壁塗料のグレードは、主成分となる樹脂の種類で決まります。樹脂が紫外線に強いほど塗膜が長持ちし、そのぶん単価も上がります。合同会社いのうえでお見積もりするときの目安は次のとおりです。
※耐用年数はメーカーの促進耐候性試験にもとづく期待値です。南面・西面は北面より早く傷むなど、方位と立地で前後します。屋根は外壁より日射を受けるため、同じ塗料でも短めに見込みます。
シリコン塗料
現在の外壁塗装で最も広く使われている標準的な塗料です。耐用年数は8〜12年で、価格と耐久性のつり合いがとれています。防カビ・防藻性のある製品も多く、熊本のような高温多湿の気候でも使いやすい塗料です。
ラジカル制御塗料
塗膜を劣化させる「ラジカル」という物質の発生を、顔料の工夫で抑えた塗料です。白亜化(チョーキング)が起きにくく、シリコンとの単価差は1㎡あたり300〜500円ほどで、耐用年数は12〜15年と3年前後長くなります。ここ数年、玉名市の現場でも選ばれるお客様が増えています。
フッ素塗料
耐用年数が15〜20年と長く、汚れが付きにくいのが特徴です。初期費用はシリコンより高くなりますが、塗り替えの回数が減るぶん、足場代の支払いも減ります。30年間の総額でシリコンと比べた試算は外壁塗装シリコンとフッ素の違いで詳しく紹介しています。
無機塗料
紫外線で分解されにくい無機成分を配合した、最高クラスの耐久性を持つ塗料です。耐用年数は20年以上が見込めます。塗膜が硬いため、ひび割れが多いモルタル外壁では下地の動きに追従しにくいことがあり、下塗り材との組み合わせを考えて使います。
アクリル・ウレタン塗料について
かつて主流だったアクリル塗料・ウレタン塗料は耐用年数が短く、外壁の塗り替えではほとんど使われなくなりました。ウレタンは柔らかく密着しやすいため、雨樋や破風板などの付帯部に使われることがありますが、外壁をフッ素にして付帯部だけウレタンにすると、付帯部から先に色あせて家全体が古く見えます。
塗料のグレードを変えると外壁塗装の費用はいくら変わるか
グレードを変えても、足場・高圧洗浄・シーリング・養生などの費用は変わりません。差が出るのは外壁本体の塗装費だけです。30〜35坪の住宅(外壁の塗装面積 約120〜150㎡)で計算すると次のようになります。
※単価×面積で計算した外壁本体のみの金額です。足場・シーリング・付帯部などを含めた総額は、30〜35坪で約90万〜150万円が目安です(玉名市の外壁塗装費用相場)。
坪数から外壁面積を割り出す計算は、業者によって10〜20%ずれます。合同会社いのうえが実際にお見積もりする30〜35坪の住宅は、窓などを差し引いても120〜150㎡ほどになるのが一般的です。塗装面積が小さく書かれた見積書は、1㎡あたりの単価が安く見えても、必要な量の塗料が使われないおそれがあります。
グレードを1段階変えたときの目安(30〜35坪)
- シリコン → ラジカル制御:約4万〜8万円アップ、耐用年数は3年前後長く
- ラジカル制御 → フッ素:約8万〜15万円アップ、耐用年数は3〜5年長く
- フッ素 → 無機:約12万〜15万円アップ、耐用年数は数年長く
足場代(15万〜20万円)は塗り替えのたびにかかるため、塗り替えを1回減らせれば、グレードの差額を回収できることがあります。
玉名・熊本エリアの塗装工事は合同会社いのうえへご相談ください
現地調査・お見積もりは無料。シリコン・フッ素・無機など複数のグレードで見積もりを並べ、差額と耐用年数を比べてご判断いただけます。
グレード以外の塗料の違い|水性・油性と1液・2液
見積書に「シリコン」と書かれていても、同じシリコンの中に性格の違う製品があります。グレードと合わせて知っておくと、見積もりの比較がしやすくなります。
水性と油性のどちらが優れているというより、部位と周辺環境で使い分けます。洗濯物や窓を開ける生活への影響も含めて、工事中の生活と洗濯物の注意点もあわせてご覧ください。
外壁材と劣化症状に合わせた塗料・下塗り材の選び方
仕上げの塗料(上塗り)と同じくらい大切なのが、下塗り材の選択です。下塗りは外壁と上塗りを接着させる役割があり、ここを外壁の状態に合わせないと、どんなに高いグレードの塗料でも早く剥がれます。
※下塗り材は外壁の傷み具合で変わります。現地調査で外壁を触り、チョーキングやひび割れの程度を確認して決めます。
玉名市Y様邸の施工事例では、外壁が触ると白い粉が手に付くほどチョーキングし、屋根には黄色い苔・藻が付いていました。棟の下地補修とシーリングの打ち替えで雨水の入り口をふさいでから、耐候性の高い無機塗料で外壁と屋根を塗装しています。石調の腰壁は風合いを活かすためにクリア塗装とし、部位ごとに塗料を分けました。一つの家でも、部位によって最適な塗料は違います。
機能で選ぶ|遮熱・低汚染・防カビ防藻
- 遮熱塗料:太陽光を反射して表面温度の上昇を抑えます。外壁より屋根で効果が出やすく、淡い色ほど効果が大きくなります(屋根塗装の色選び)
- 低汚染塗料:雨で汚れが流れ落ちやすい塗膜です。交通量の多い道路沿いや、白・淡色の外壁で雨だれが気になる方に向いています
- 防カビ・防藻塗料:日当たりの悪い北面や、水路・田畑に近い立地でコケが出やすいお宅に向いています。玉名市では北面のコケのご相談が多くあります
見積書で塗料を確かめる4つのポイント
「シリコン塗料で3回塗り」とだけ書かれた見積書では、どの製品が使われるのか分かりません。見積書を受け取ったら、次の4点を確認してください。
複数の業者で見積もりを比べる場合も、この4点がそろっているかで比較してください。詳しくは相見積もりは金額だけで比較しない方法、施工品質を担う資格の確かめ方は外壁塗装業者に資格は必要?で解説しています。
あなたの家に合った塗料グレードの選び方
屋根の塗料と費用は玉名市の屋根塗装費用相場で紹介しています。合同会社いのうえでは、一級建築施工管理技士が外壁の状態を診断し、一級塗装技能士が下塗り材の選択から施工まで担当します。塗装工事の内容と施工の流れもご覧ください。
外壁塗装の塗料グレードに関するよくある質問
まとめ
この記事のまとめ
- ▶外壁塗料はシリコン8〜12年・ラジカル制御12〜15年・フッ素15〜20年・無機20年以上が目安
- ▶30〜35坪(外壁 約120〜150㎡)で、シリコンとフッ素の差額は約12万〜22万円。足場代など他の費用は変わらない
- ▶グレードだけでなく下塗り材を外壁材と症状に合わせることが長持ちの条件
- ▶見積書はメーカー名・製品名、下塗り材、3回塗り、面積と缶数の4点を確認する
- ▶これから何年住むかでグレードを選ぶ。屋根は外壁より1段上にすると次回も同時に塗り替えやすい
熊本・玉名の外壁塗装・屋根塗装は合同会社いのうえへ
熊本県玉名市を拠点に、一級塗装技能士・一級建築施工管理技士が在籍する自社施工の塗装会社です。複数のグレードで見積もりを並べ、差額と耐用年数を比べてご判断いただけます。相談・現地調査・見積もりは無料、施工後10年の自社保証つきです。
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